新型エルグランドの3列目シート収納・たたみ方は?荷室スペースと実用性を解説

日産エルグランドの荷室スペースと3列目シートの格納構造を解説するイメージ 未分類

日産エルグランド(E52型)の3列目シートは、荷室側からストラップを引くだけで背もたれが前方に倒れ込む「フォールディング格納方式」を採用しており、低床フロアと相まって素早くフラットな積載スペースを確保できます。

現行モデルは2010年の登場以降、改良を重ねながら低重心パッケージによる高い走行安定性と快適な室内空間を提供し続けていますが、ライバル車との構造比較や次期型フルモデルチェンジにおけるシートアレンジの進化にも大きな注目が集まっています。

本記事では、現行E52型エルグランドの公式マニュアルに基づく正しい3列目シートのたたみ方・寸法・実用性から、アルファードなど競合車との構造的違い、そして日産の次世代EVコンセプト「ニッサン ハイパーツアラー」に見る次期型の展望まで、事実と専門的分析を交えて分かりやすく解説します。

現行エルグランド(E52型)の3列目シートたたみ方と公式格納手順

現行エルグランド(E52型)のサードシートは、荷室(ラゲッジルーム)側からも室内側からも直感的に操作できるシンプルな前倒し格納構造を採用しています。

日産自動車の公式取扱説明書に基づく正確な格納手順と復帰手順は以下の通りです。

  • ステップ1:ヘッドレストとシート位置の確認

3列目シートのヘッドレストを一番下まで下げます。左右独立して倒すことができるため、格納したい側のスペースを確認します。

  • ステップ2:背もたれのストラップを引いて前方に倒す

シートバック背面(荷室側)にあるストラップ、またはシート肩口にあるレバーを前方へ引きながら、背もたれを前方へ倒します。背もたれが水平位置までスムーズに倒れ込み、ロックされます。

  • ステップ3:荷室フロアとの連続性を確認する

背もたれが倒れると、荷室フロアと一体化したフラットな積載面が完成します。隙間や引っかかりがないか目視で確認します。

シートを元の乗車状態に戻す際は、背もたれを引き起こして「カチッ」とロック音がするまで確実に固定し、シートベルトが挟み込まれていないかを確認します。

公式マニュアルの記載通り、中央席のシートベルトが正しくガイドに通っているか、ロックが不完全な状態(赤い警告表示等)になっていないかを日常点検しておくことが安全走行の鉄則です。

E52型エルグランドの荷室スペース・寸法と積載力の実力

現行E52型エルグランドは、全長4975mm(グレードにより4965mm)×全幅1850mm×全高1815mmという低重心・ワイドプロポーションを特徴としています。

3列目シートを展開した定員乗車時でも日常の買い物やゴルフバッグの積載に対応できる荷室容量を確保しており、低床設計による積み下ろしのしやすさが実用面での大きな強みです。

荷室の実用性を構成する主要なファクトと構造的特徴は以下の通りです。

  • フォールディング格納によるフラットな荷室床面

3列目を倒した状態では、凹凸の少ないフラットなラゲッジフロアが広がり、スクエアな荷物を安定して積載できます。

  • 大型ラゲッジアンダーボックスの搭載

荷室床下のデッキボードを開けると深底の収納スペースが用意されており、洗車グッズや工具類、常備品を見えない場所にすっきり収納できます。

  • デッキボード開閉による背高荷物への対応

アンダーボックスのフタ(ボード)を開放した状態にすることで深さが増し、背の高い観葉植物やキャディバッグを立てた状態で積み込むことが可能です。

  • 左右6:4分割シートによる多彩なアレンジ

乗車人数が4〜5名の場合は、3列目の片側だけを倒すことで、長尺物の積載と後席の居住性を柔軟に両立できます。

床面地上高が低く抑えられているため、重いスーツケースやキャンプギアを高く持ち上げる必要がなく、腰への負担が少ない点も長年支持されている理由の一つです。

※画像はAIによるイメージ

ライバル車(アルファード・ステップワゴン)とのシート格納方式の徹底比較

ミニバンの3列目シート格納方式はメーカーや車種ごとに思想が大きく異なり、積載性・居住性・操作感のそれぞれに明確なメリットとデメリットが存在します。

エルグランドの「前倒し式」、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアの「左右跳ね上げ式」、ホンダ・ステップワゴン/オデッセイの「床下格納(ダイブイン)式」を比較すると、各車のパッケージング思想の違いが浮き彫りになります。

  • 日産 エルグランド(E52型:前倒し式)

ワンアクションで倒すだけの簡単な操作性と、厚みのある肉厚なシートクッションを両立しています。一方で、倒したシートが前方に残るため、荷室の前後長が最大化されないというトレードオフがあります。

  • トヨタ アルファード/ヴェルファイア(40系:左右跳ね上げ式)

荷室フロアの長さを床面から最大限に使える反面、跳ね上げたシートが車体側面に張り出すため荷室の横幅が狭まり、後方視界にも影響を与えやすい特徴があります。

  • ホンダ ステップワゴン(床下格納ダイブイン式)

シートが完全に床下に隠れるため、天井から床まで圧倒的にフラットで広大な空間が出現します。ただし、床下に収納する構造上、シート座面の厚みやホールド性を薄型設計にせざるを得ない側面があります。

このように、エルグランドのフォールディング方式は「3列目に乗る人の座り心地を犠牲にせず、女性や高齢者でも腕力を使わずに素早く荷室を広げられる」という、乗員快適性と日常の実用性をバランスさせた選択と言えます。

3列目シートの乗り心地と長距離移動における快適性

エルグランドの3列目シートは、単なる緊急用の補助席ではなく、大人が長時間乗車することを前提とした設計が施されています。

低全高・低重心プラットフォームを採用しているため、ミニバン特有の横揺れやふらつきが抑えられており、最後列であっても車酔いしにくい落ち着いた乗り心地を提供します。

快適性を支える具体的なポイントは以下の通りです。

  • 厚みのあるウレタンクッションと座面傾斜

座面のクッション厚が十分に確保されており、長時間のドライブでも臀部や腰にかかる体圧が均等に分散されます。

  • アームレストとドリンクホルダーの配置

クオータートリム部分には使いやすいアームレストとカップホルダーが備わっており、独立したプライベート空間のような居心地の良さを提供します。

  • リヤエアコン吹き出し口と静粛性

ルーフサイドから適切な空調風が届く設計となっており、遮音ガラスや吸遮音材の配置によって後席でも前席との会話がスムーズに行えます。

一方で、2列目キャプテンシート車の場合、3列目への乗り込み時にシートのスライドや背もたれの可倒操作が必要となるため、頻繁に3列目へ乗り降りするシーンでは事前の動線確認を行っておくと快適です。

次期型新型エルグランドへの期待と次世代EVミニバンの展望

日産はジャパンモビリティショー等において、次世代プレミアムEVミニバンのコンセプトモデル「ニッサン ハイパーツアラー(Nissan Hyper Tourer)」を公開し、将来のフラッグシップミニバンの方向性を提示しました。

全固体電池の搭載や自動運転技術、そしてフラットフロアを活かした超広大な室内空間と全席回転シートなど、従来のミニバンの枠組みを超えたパッケージングが世界中で大きな話題を呼んでいます。

自動車業界の動向を追う専門ライターの視点から見ると、次期型エルグランドに求められる進化のポイントは以下の点にあると考えられます。

  • 全固体電池・電動パワートレインによる低床フラット革命

バッテリーの薄型化と高密度化が進めば、現行E52型が誇る低重心性能をさらに進化させ、床下格納と肉厚クッションを両立する理想的なシート構造が実現可能になります。

  • e-4ORCE(電動駆動4輪制御)による全席フラットライド

日産の電動化技術「e-4ORCE」が次期フラッグシップミニバンに最適化されれば、3列目特有の後輪からの突き上げや揺れを大幅に低減し、極上の移動体験を提供できるはずです。

  • デジタルインターフェースと電動格納シートの高度な融合

スイッチ一つや音声操作で3列目シートがスマートに格納・展開されるシステムが導入されれば、日常の使い勝手は飛躍的に向上するでしょう。

現行E52型が築き上げた高い走行性能と快適なシート設計をベースに、次世代の電動化技術がどのように融合するのか、日産の公式アナウンスが待たれるところです。

エルグランドの3列目シートに関するよくある質問

現行エルグランド(E52型)の3列目シートは女性でも簡単にたためますか?

シート背面のストラップを引いて前方へ倒すだけの構造になっており、重いシートを持ち上げる力作業が一切不要なため、女性や小柄な方でも片手で簡単に格納・復帰が可能です。

3列目シートを倒して車中泊をする場合、完全なフラット空間になりますか?

3列目を倒した荷室フロアはほぼフラットになりますが、2列目シートとの段差やリクライニングの隙間が生じます。快適に車中泊を行うには、市販の段差解消マットや厚手のキャンプ用インフレーターマットを敷くことをおすすめします。

次期型エルグランドの正式な発売日や3列目の仕様はすでに公式発表されていますか?

現時点で日産自動車から次期型エルグランドの正式な発売時期や確定スペック、具体的なシート格納構造についてのアナウンスは行われていません。最新情報については日産公式のニュースリリースや公式サイトをご確認ください。

まとめ

日産エルグランド(E52型)の3列目シートは、操作性に優れた前倒し格納方式を採用し、肉厚な座り心地と実用的なフラット荷室を両立させた完成度の高いパッケージングを誇ります。

深底のアンダーボックスや低床フロア設計により、日々の買い物からレジャーまでストレスなく荷物を積み込める使い勝手がしっかりと作り込まれています。

ライバル車との構造的な違いや次期型への進化に注目しつつ、長距離ドライブでの快適性と積載性のバランスを重視するドライバーにとって、エルグランドは今なお非常に魅力的な選択肢です。

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