新型エルグランドの排気量は1500cc?エンジン仕様・パワートレイン・ガソリン種別を解説

新型日産エルグランドの洗練されたフロントマスクと重厚なボディサイド 未分類

次期型への全面刷新が注目を集める日産の最高級ミニバン・新型エルグランドの排気量は、発電専用エンジンとして1,498cc(1.5L直列3気筒ターボ)が採用される見通しです。

2.4トン前後の超大型ボディでありながら排気量を1500cc以下に抑え、自動車税を安く抑えつつ、駆動は前後高出力モーターによる「第3世代e-POWER」と「e-4ORCE」が担うことでガソリンV6・4.0L級以上の力強いトルクを発揮します。

指定燃料は家計に優しい無鉛レギュラーガソリンが想定されており、高級ミニバンでありながらランニングコストの経済性を徹底的に追求した仕様となっています。

この記事では、日産の技術公開情報や最新の開発動向をもとに、新型エルグランドの排気量・パワートレイン構造・燃費・自動車税の維持費メリット、さらにライバルとなるトヨタ・アルファードとの比較まで分かりやすく解説します。

新型エルグランドの排気量は何cc?1500cc(1.5L)エンジン仕様の全貌

新型エルグランドに搭載される発電専用エンジンの総排気量は1,498ccとなり、日本の税制区分における「1.0L超〜1.5L以下」の枠組みに完全に収まる設計です。

先代(3代目・E52型)が搭載していた2,488cc(2.5L直列4気筒・QR25DE)および3,498cc(3.5L V型6気筒・VQ35DE)と比較すると、排気量は半分以下へと劇的にダウンサイジングされます。

  • エンジン種類:1.5L 水冷直列3気筒DOHC ターボチャージャー(発電専用)
  • 総排気量:1,498cc
  • エンジン最高出力(参考値):約106kW(144PS)前後
  • エンジン最大トルク(参考値):約250Nm前後
  • 駆動用モーター:前後ツインモーター(e-4ORCE)
  • システム総合トルク:500Nm(約51.0kgf・m)以上
  • 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
  • 目標燃費(WLTCモード):16.0〜17.0km/L前後(※開発目標値)

この1.5L過給エンジンは、日産がグローバル市場やエクストレイル等で展開してきた高効率直列3気筒可変圧縮比(VCターボ)やSTARC燃焼技術の知見を活かし、エルグランドの車重と発電負荷に合わせて最適化された専用ユニットです。

STARC燃焼(強い筒内流動と適切な点火による高速燃焼)を採用することで、エンジン単体としての最高熱効率は40%台半ばの領域を達成しています。

さらに、エンジンオイルの指定粘度には超低粘度な「0W-16」または「0W-20」が指定される見込みで、徹底したフリクション(摩擦抵抗)低減により発電時の燃費効率向上と静粛性が図られています。

新型エルグランドのパワートレイン構造とは?「第3世代e-POWER」の仕組み

新型エルグランドの駆動システムは、日産独自のシリーズハイブリッドをさらに進化させた第3世代e-POWERが中核となります。

最大の特徴は、搭載された1,498ccエンジンがタイヤを直接駆動することは一切なく、100%「発電専用」のジェネレーターとしてのみ稼働する点です。

タイヤを回転させる駆動力はすべて、前後に配置された強力な電気モーターのみが担っています。

  • フロントモーター:高出力駆動用モーター(約150kW級)
  • リヤモーター:高出力アシスト用モーター(約100kW級)
  • 駆動方式:電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」(全車標準設定が濃厚)
  • 構造的特徴:モーター・発電機・インバーター・減速機等を統合したモジュール構造

新型エルグランドでは、コンポーネントを一体構造化した新世代パワートレインユニットが組み合わされます。

ユニット全体の剛性を大幅に高めることで共振周波数を引き上げ、車体骨格との共鳴を遮断することに成功しています。

これにより、発電用エンジンが始動した際でもステアリングやフロアに伝わる微振動を劇的に低減させ、フラッグシップにふさわしい静けさを実現しています。

※画像はAIによるイメージ

1500ccで2.4トンの巨大ボディは走るのか?動力性能と体感パワー

「1500ccのエンジンで、車両重量2.4トン級の超大型ミニバンが力強く走るのか?」という不安を抱くドライバーも少なくありません。

結論からお伝えすると、動力性能に関する心配はまったく不要です。

なぜなら、クルマを加速させるのは1.5Lエンジンではなく、アクセルを踏んだ瞬間から最大トルクを立ち上げる前後ツインモーターだからです。

システム総合最大トルクは500Nm(自然吸気ガソリンV6・4.0L〜4.5L級に匹敵)に達し、低回転から極めて太いトルクを瞬時に発生させます。

多人数乗車で大人6名が乗り、荷物を満載した状態の急な登坂路や高速道路の合流車線であっても、もたつきを感じることなく、背中を滑らかに押されるような力強い加速が得られます。

また、新型エルグランドは単に直線が速いだけでなく、搭乗者全員が車酔いしにくい上質な乗り心地を実現する制御が組み込まれています。

  • e-4ORCEの前後トルク配分:加減速時のピッチング(前後の揺れ)を瞬時に抑え、ブレーキング時でも車体をフラットに維持
  • コーナリング制御:4輪のブレーキとモーター出力を独立制御し、背の高いミニバン特有の横揺れやロールを大幅低減
  • 静粛性マネジメント:荒れた路面などロードノイズでエンジン音が紛れるタイミングを狙って自動発電するインテリジェント制御

車重と高い全高に起因する大型ミニバンの揺れやすさを、電気モーターの緻密なトルク制御によって解消し、まるで高級セダンに乗っているかのような極上のフラットライドを提供します。

指定ガソリン種別はハイオク?レギュラー?維持費の経済性

新型エルグランドの指定燃料は「無鉛レギュラーガソリン」となる見込みです。

高圧縮比やターボ過給を採用するハイパワーエンジンはプレミアム(ハイオク)仕様になるケースも多いですが、新型エルグランドは日本市場のユーザー維持費を最優先し、徹底した点火・空燃比制御によりレギュラーガソリンへ適合させています。

先代の3.5L V6(VQ35DE型)モデルはハイオクガソリン指定で実燃費も伸び悩んでいましたが、新型ではレギュラーガソリン仕様かつWLTCモード目標燃費16km/L台へと大幅に改善されます。

1リットルあたりの燃料単価差と燃費向上の相乗効果により、年間1万km走行時のガソリン代は先代モデルから大きく削減される計算になります。

排気量1500cc化による自動車税(種別割)と維持費の金銭的メリット

排気量が1,498ccになることで得られる最大の恩恵のひとつが、毎年5月に課税される自動車税(種別割)の大幅な軽減です。

日本の自動車税は「原動機(エンジン)の総排気量」によって区分されます。

e-POWERのようなシリーズハイブリッド車であっても、車検証上の排気量(1,498cc)が基準となるため、大型ミニバンでありながらコンパクトカーと同等の税率区分が適用されます。

  • 新型エルグランド(1,498cc / 1.0L超〜1.5L以下):30,500円 / 年
  • 先代エルグランド 2.5L(2,488cc / 2.0L超〜2.5L以下):43,500円 / 年(年額 13,000円の差)
  • 先代エルグランド 3.5L(3,498cc / 3.0L超〜3.5L以下):57,000円 / 年(年額 26,500円の差)
  • トヨタ アルファード HEV(2,487cc / 2.0L超〜2.5L以下):43,500円 / 年(年額 13,000円の差)

※2019年10月1日以降の初回新規登録車税率を適用した場合の標準年税額。

先代の3.5Lモデルから乗り替えた場合、車検サイクル(2年間)の税金だけで53,000円の節税になります。

購入後の維持費をシビアに見極めたいファミリー層や法人ユースにとっても、この排気量ダウンサイジングは極めて大きなアドバンテージとなります。

新型エルグランドとライバル・先代のパワートレインスペック比較

新型エルグランド、先代(E52型)エルグランド、そして競合の筆頭であるトヨタ・アルファード(ハイブリッド)の主要諸元と維持費を比較します。

項目 新型エルグランド(予想諸元) 先代エルグランド(3.5L) トヨタ アルファード(HEV E-Four)
パワートレイン 1.5L直3ターボ+e-POWER 3.5L V6 NAガソリン 2.5L直4 NA+THSⅡ
総排気量 1,498cc 3,498cc 2,487cc
駆動方式 4WD(e-4ORCE) FF / 4WD 電気式4WD(E-Four)
システム最大トルク 500Nm以上(推定) 344Nm 約270Nm相当(参考値)
使用燃料 無鉛レギュラー 無鉛プレミアム(ハイオク) 無鉛レギュラー
自動車税(年額) 30,500円 57,000円(新車時基準) 43,500円
WLTCモード燃費 16.0〜17.0km/L前後(目標値) 9.2km/L(JC08モード) 17.4〜18.0km/L

アルファードのパラレル/シリーズパラレル式(THSⅡ)がエンジンとモーターを効率よく使い分けるのに対し、新型エルグランドは「100%モーター駆動」によるシームレスな出足と静粛性に特化しています。

さらに自動車税の区分においてアルファードより1ランク安い(年間13,000円差)点も、日産が打ち出す差別化戦略のポイントです。

記者としての考察・見通し:なぜ日産は1.5L e-POWERに舵を切ったのか?

日産が新型エルグランドの刷新にあたり、大排気量マルチシリンダーを完全に捨て去り「1.5Lターボ e-POWER専売」へと舵を切った背景には、高級車市場のパラダイムシフトに対する明確な勝算があると考えられます。

長年王者として君臨するアルファード/ヴェルファイアの牙城を崩すためには、同じ2.5L級ハイブリッドで追従しても勝ち目は薄いと言わざるを得ません。

日産はあえて土俵を変え、「エンジンを徹底的に裏方に徹させ、電気の力で走る極上のプレミアムツアラー」という独自のポジションを狙いにいきました。

一般的なミニバンのハイブリッドは、高速道路の追い越し時や急勾配でアクセルを強く踏み込んだ際、エンジンが甲高く唸って車内に侵入するという構造的ウィークポイントを持ちます。

これに対し、100%モーター駆動のe-POWERであれば、瞬時のトルク供給でエンジン回転を過度に跳ね上げることなく、静けさを保ったまま優雅に加速することができます。

先代E52型オーナーの視点で見ると、3.5L V6特有のスムーズな吹け上がりを惜しむ声が出る可能性は否定できません。

しかし、日常のストップ&ゴーや高速巡航における実用トルク、静粛性の向上、そして年間維持費の劇的な改善を総合的に考慮すれば、この1.5L化は時代の要請に応えた極めて合理的で魅力的な進化であると評価できます。

新型エルグランドのパワートレインに関するよくある質問

新型エルグランドの公式発表日や発売時期はいつ頃になりますか?

新型エルグランドは、日産の次世代経営計画に基づく新型車投入スケジュールの中で開発が進められています。

正式な発表時期や仕様の詳細については、日産自動車の公式プレスリリースをご確認ください。

1500ccの排気量で長距離走行や坂道を走ってもバッテリー切れになりませんか?

e-POWERは走行中に1.5Lターボエンジンが高効率で発電を行い、バッテリーへリアルタイムに給電し続ける仕組みです。

急勾配や長距離の連続高速走行であっても、必要な電力がエンジン発電からダイレクトにモーターへ送られるため、電欠で登坂不能になる心配はありません。

新型エルグランドに純ガソリン車や2WDモデルは用意されますか?

新型エルグランドは、最上級ミニバンに求められる高い静粛性と走破性を全車で保証するため、パワートレインを「1.5Lターボ e-POWER」、駆動方式を「e-4ORCE(4WD)」に一本化する方針が濃厚とみられます。

コストを重視した純ガソリン仕様や2WD仕様は設定されず、上質さを極めた電動4WD専用車としてのラインナップが予想されています。

まとめ

全面刷新が待望される新型日産エルグランドの排気量は1,498cc(1.5L直3ターボ)であり、全車が第3世代e-POWERおよびe-4ORCE(4WD)を搭載する見通しです。

  • 排気量は1,498ccで、自動車税はコンパクトカー並みの年額30,500円に抑制
  • 走行は100%モーター駆動で、V6・4.0L級を超える500Nm以上の大トルクを発揮
  • 使用燃料は「無鉛レギュラーガソリン」で、長距離ドライブの燃料費も大幅カット
  • e-4ORCEの高度な揺れ制御により、多人数乗車でも快適なフラットライドを実現

1500ccへの排気量ダウンサイジングはパワー不足を招くものではなく、最先端の電動化技術によって「圧倒的な静粛性と力強い走り」そして「優れた経済性」を両立させるための先進的なアプローチです。

高級ミニバンとしての風格と維持費の合理性を兼ね備えた1台として、正式登場に大きな期待が寄せられます。

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