2025年12月18日、日産自動車は主力ミドルサイズミニバン「セレナ(C28型)」のマイナーチェンジを発表し、2026年2月12日に発売しました。今回のマイナーチェンジでは、上位グレードのエクステリア刷新、Googleビルトインの採用、先進安全機能の拡充が行われ、ファミリー層からアウトドア派まで満足できる実用的なミニバンへと大きく進化を遂げています。
日産セレナ公式Webカタログやニュースリリースに基づき、今回の変更点やグレードごとの価格、旧型からの乗り換え価値を徹底的に解説します。
Table of Contents
日産新型セレナのマイナーチェンジにおける主な変更点とは?
今回のマイナーチェンジで導入された主な変更点は以下の通りです。
- フロントグリルのデザイン刷新:「ハイウェイスターV」および「LUXION(ルキシオン)」に新デザインを採用
- 「AUTECH LINE」の新設定:上質でさりげない個性を演出するカスタムモデルを新規投入
- Googleビルトインの採用:12.3インチNissanConnectインフォテインメントシステムをメーカーオプションで初設定
- 安全装備・カメラ機能の拡張:インテリジェント アラウンドビューモニターに「3Dビュー」「フロントワイドビュー」「両サイドミラークローズドビュー」を追加
- 内装素材の進化:「LUXION」のシートに次世代素材「テーラーフィット」を採用
- 車中泊・実用性の強化:2列シート5人乗り+大容量収納の「セレナ マルチボックス」を新設定
- 快適・安心機能の追加:「e-Pedal Step 前回モード記憶」機能および「後席リマインダー」の採用
- ボディカラーの刷新:「ムーンボウブルー」「アクアミント」「ディープオーシャンブルー」の3色を新設定
デザインとエクステリアの刷新:ハイウェイスターとLUXIONが表情一新
今回のマイナーチェンジで最も視覚的な変化が大きいのが、フロント周りのエクステリアデザインです。
左右非対称の新フロントグリルとアルミホイール
上位グレードの「ハイウェイスターV」と最上級グレード「LUXION」には、新デザインのフロントグリルと16インチアルミホイールが採用されました。
フロントグリルは中央から斜めに向かってV字状に伸びるスリットデザインを取り入れ、堂々とした存在感を主張します。「LUXION」には上質な加飾が追加される一方、「ハイウェイスターV」はスポーティーな印象を強めた仕上がりです。
なお、標準系の「X」および「XVパッケージ(従来のXVから名称変更)」のフロントグリルは、マイナーチェンジ前と同様の横基調デザインを維持しています。
- ハイウェイスターV / LUXION:斜めスリットを効かせたV字モチーフの新デザイングリル
- 標準系(X / XVパッケージ):扱いやすく落ち着いた印象の従来デザインを継続
新色カラーの追加とラインアップ見直し
ボディカラーには、透明感とスタイリッシュさを兼ね備えた「ムーンボウブルー」「アクアミント」「ディープオーシャンブルー」の3色が新設定されました。
これに伴い、「ターコイズブルー」「利休-リキュウ-」「カーディナルレッド」「アズライトブルー」などの従来色は廃止となっています。
インテリアと最新テクノロジー:Googleビルトインと12.3インチディスプレイ

新型セレナの室内空間は、デジタル体験とファミリー向けの使い勝手が格段に向上しています。
Googleビルトイン機能の搭載
日産のミニバンとして初めて「Googleビルトイン」を搭載した12.3インチNissanConnectインフォテインメントシステムがメーカーオプション設定されました。
スマートフォンを接続しなくても、車載ディスプレイで直接「Google マップ」による高精度なナビゲーション、「Google アシスタント」による音声操作、「Google Play」からのアプリダウンロードが可能です。音声操作により、運転中でも視線を外さずにルート設定やエアコン調整を行えます。
- Google マップ:リアルタイムの交通情報を反映したスムーズなルート案内
- Google アシスタント:「OK Google」の呼びかけでナビ操作、音楽再生、エアコン調整が可能
- Google Play:車内エンタメを拡張するアプリを直接利用可能
次世代素材「テーラーフィット」と快適装備
最上級グレード「LUXION」のシートには、しっとりとした質感と優れたフィット感を持つ次世代素材「テーラーフィット」が採用されました。長時間のドライブでも身体への負担を軽減し、上質な移動空間を提供します。
また、ユーザーからの要望が多かった「e-Pedal Step 前回モード記憶」機能を追加。エンジン始動のたびにスイッチを操作する手間が解消されました。
さらに、停車時にエンジンを切るとブザーとディスプレイ表示で注意を促す「後席リマインダー」も新採用され、後席への荷物の置き忘れや子供の放置事故を防ぐ配慮がなされています。
安全性能の進化:インテリジェント アラウンドビューモニターの機能拡充
ドライバーの安全運転をサポートする先進技術もブラッシュアップされました。
カメラを活用した「インテリジェント アラウンドビューモニター」には、以下の3つの新機能が追加されています。
- 3Dビュー:車両周辺を立体的な3D映像で確認でき、駐車時の死角を把握しやすい
- フロントワイドビュー:見通しの悪い交差点などで、運転席から見えにくい前方の左右方向を映像でサポート
- 両サイドミラークローズドビュー:ドアミラーを畳んだ状態でも両サイドの映像を表示し、狭い場所での取り回しを補助
通学路や住宅街での走行、混雑した駐車場での取り回しなど、ミニバン特有の死角を低減する工夫が凝らされています。
新設定モデルとカスタムラインアップ:AUTECH LINE&マルチボックス
マイナーチェンジに伴い、多様なライフスタイルに応える新しいカスタム仕様が登場しました。
さりげない上質感を加える「AUTECH LINE」
「キャラバン」や「ノート」でも好評を得ている「AUTECH LINE」がセレナにも新たに設定されました。
ダーククロムのフロントグリルフィニッシャーや、メタル調フィニッシュのドアミラー、ダーク金属調シルバーの専用16インチアルミホイールを装備。インテリアにはテーラーフィット表皮シートを採用し、主張しすぎない洗練されたスタイルを追求しています。
車中泊やアウトドアに特化した「セレナ マルチボックス」
2列シート・5人乗りレイアウトを採用した「セレナ マルチボックス」が新設定されました。
ラゲッジスペースには、ベンチやテーブルとしても活用できる大容量の収納ボックスを設置。上部と側面から荷物の出し入れが可能で、内部には仕切りも備わっています。
耐水性・撥水性に優れたCORDURA製生地を採用した専用ベッドマットもオプション設定されており、本格的な車中泊やアウトドアアクティビティを手軽に楽しむことができます。
- シート構成:2列シート(5人乗り)
- 収納システム:テーブル・ベンチ・荷室仕切りとして多目的に使える専用ボックス
- ベッド機能:CORDURA製防水・撥水ベッドマット(オプション)による車中泊対応
新型セレナのグレード別価格とスペック比較
2026年2月発売の新型セレナの全国メーカー希望小売価格(消費税込)は、2,785,200円〜4,998,400円となっています。
2.0L ガソリン車(2WD / 4WD)の価格
- X(8名):2,785,200円(FWD) / 2,990,900円(4WD)
- XVパッケージ(8名):3,043,700円(FWD) / 3,249,400円(4WD)
- ハイウェイスターV(8名):3,228,500円(FWD) / 3,494,700円(4WD)
- AUTECH LINE(8名):3,338,500円(FWD) / 3,604,700円(4WD)
- AUTECH(8名):3,703,700円(FWD) / 3,903,900円(4WD)
1.4L e-POWER ハイブリッド車(2WD / e-4ORCE)の価格
- e-POWER X(8名/7名):3,293,400円(FWD) / 3,599,200円(e-4ORCE)
- e-POWER XVパッケージ(8名/7名):3,583,800円(FWD) / 3,889,600円(e-4ORCE)
- e-POWER ハイウェイスターV(8名/7名):3,775,200円(FWD) / 4,141,500円(e-4ORCE)
- e-POWER AUTECH LINE(8名/7名):3,885,200円(FWD) / 4,251,500円(e-4ORCE)
- e-POWER AUTECH(7名):4,250,400円(FWD) / 4,550,700円(e-4ORCE)
- e-POWER AUTECH SPORTS SPEC(7名):4,437,400円(FWD)
- e-POWER LUXION(7名):4,998,400円(FWD)
パワートレインの基本スペック
- 2.0L ガソリンモデルエンジン:直列4気筒2.0L「MR20DD」最高出力:110kW(150PS)/6000rpm最大トルク:200N・m(20.4kgf・m)/4400rpmトランスミッション:CVTWLTCモード燃費:13.0km/L(FWD) / 11.6km/L(4WD)
- e-POWER ハイブリッドモデル発電用エンジン:直列3気筒1.4L「HR14DDe」フロントモーター出力:120kW(163PS)/325N・m(32.1kgf・m)リヤモーター出力(e-4ORCE):60kW(82PS)/195N・m(19.9kgf・m)駆動方式:100%モーター駆動
走行性能や詳細な装備については、日産セレナ公式Webカタログをご確認ください。
市場の見通しと旧型オーナーの乗り換え・比較判断軸
今回のマイナーチェンジは、競合するトヨタ「ヴォクシー/ノア」やホンダ「ステップワゴン」に対抗する上で非常に実効性の高いアップデートです。
競合ミニバンに対するセレナの優位性
燃費数値を重視する層にはトヨタのハイブリッド(THS-II)が根強い人気を誇りますが、セレナには以下の独自強みがあります。
- 100%モーター駆動による静粛性とレスポンス:発電用エンジンが独立しているため、電気自動車のような滑らかな走りを楽しめる
- デュアルバックドア:狭い駐車場や後ろに障害物がある場所でも上半分だけを開けて荷物を出し入れできる
- スマートマルチセンターシート:1列目・2列目を自由に行き来し、8人乗りとキャプテンシート風の7人乗りを柔軟に切り替えられる
これらに加え、車載ナビにGoogleマップが直接統合されたことで、スマートフォンを接続する手間なく最新の渋滞回避ルートが利用できるようになりました。車内デジタルの快適性という面でライバルを一歩リードしたと言えます。
旧型(C27型・初期C28型)からの買い替え価値
C27型(先代セレナ)に乗っているオーナーであれば、今回のマイナーチェンジモデルへの乗り換えは劇的な変化を実感できます。プロパイロットの制御精度向上、静粛性の飛躍、最新ナビ環境など、日常の運転負荷が大幅に軽減されます。
一方、マイナーチェンジ前の初期型C28型を所有している場合、パワートレインや室内空間の基本骨格は共通です。そのため、「Googleビルトインによる操作性」「新デザインのV字グリル」「アラウンドビューモニターの3D表示」に強い魅力を感じない限りは、無理に買い替える必要はありません。
リセールバリューを見据えたおすすめグレード
リセールバリューと装備バランスを最優先するなら、やはり「e-POWER ハイウェイスターV」が最も手堅い選択肢になります。新顔デザイン、充実した安全装備、人気色のムーンボウブルーまたはホワイトパールの組み合わせは、将来の中古車市場でも安定した需要が見込めます。
また、乗り出し価格を少しでも抑えたい場合、278万円台から狙えるガソリン車の「X」や「XVパッケージ」も魅力的です。フロントマスクは従来デザインのままですが、セレナ特有の室内空間の広さと使い勝手は同等であり、コストパフォーマンスを重視する層に最適です。
長持ちさせるための最終チェック
セレナを安全に、そしてトラブルなく長く乗り続けるためには、マイナーチェンジ後の先進技術を理解した上での維持管理が不可欠です。
- バッテリー管理の徹底:e-POWER車・ガソリン車問わず、車載カメラやGoogleビルトインなどの電子機器が増加しているため、補機類バッテリーの劣化チェック(2〜3年周期)を怠らない
- 各種カメラ・センサーの清掃:アラウンドビューモニターやプロパイロット用カメラのレンズが汚れていると制御精度が低下するため、洗車時に柔らかい布で定期的に拭き取る
- 指定油脂類の交換サイクル厳守:e-POWERの発電用エンジンや減速機オイルも、シビアコンディション走行が多い場合は早めの交換を意識する
新車購入後は定期的なオイル交換や点検を行い、システムとメカニカルの両面から車を最良の状態に保ちましょう。
まとめ
2025年12月に発表され、2026年2月に発売された新型セレナのマイナーチェンジは、デザインの刷新とGoogleビルトインの搭載により、ミニバンとしての完成度をさらに高めました。
- 外観:「ハイウェイスターV」「LUXION」が左右非対称の新フロントグリルを採用
- 機能:日産ミニバン初の「Googleビルトイン」と12.3インチナビを設定
- 安全:アラウンドビューモニターに3Dビューなどの新表示機能を追加
- 用途:車中泊に対応する「マルチボックス」や上質な「AUTECH LINE」を新設定
用途や予算、デザインの好みに合わせて最適なグレードを選択し、安心で快適なカーライフをお送りください。
よくある質問
Q1. 新型セレナの発売日はいつですか?
2025年12月18日に公式発表され、実際の発売日は2026年2月12日です。
Q2. マイナーチェンジ前のモデルと外観でどう見分けますか?
「ハイウェイスターV」および「LUXION」のフロントグリルが、斜めスリットが入ったV字モチーフの新デザインに変更されています。アルミホイールも一新され、新色が3色追加されました。標準グレードの「X」は従来の横基調デザインを維持しています。
Q3. Googleビルトイン機能とは何ですか?
スマートフォンを接続しなくても、車載の12.3インチディスプレイ上で「Google マップ」のナビゲーションや「Google アシスタント」による音声操作、「Google Play」からのアプリ利用が直接行える機能です。メーカーオプションとして設定されています。

